Reviewレビュー
『トリップ』はこういう作品——要点まとめ
- 行きつけのカフェが舞台。モノクロ59ページの単編ゲイ・コミック
- フリーランサー・誠の日常に、“白馬の王子”が突然現れる物語
- 770円・PDF形式。出会いのきゅんを手軽に味わえる一冊
カフェの日常に“王子”が降ってくる——刺さるのはこんな人
主人公・誠はフリーランサー。行きつけのカフェで仕事をするのが日課で、大好きなアイスカプチーノ、お決まりの席、ラップトップ、依頼主からの返信メール——そういう“いつもの一日”が土台になる物語だ。
修正メールにイラついているところへ王子が現れるという流れも、働く人には妙にリアルに響くはず。
疲れた日常に、王子が降ってくる。
この落差こそ、本作のいちばんの魅力だと僕は感じた。日常系のゆるい空気と、出会いもののきゅん、両方を欲しい人に向く。
アイスカプチーノと修正メール——『トリップ』の見どころ
ノラ猫と“王子”の対比
カフェへ向かう誠の前をノラ猫が横切り、衝突かと思いきや上手く回避。その後カフェで、今度は「白馬の王子」が目の前に現れる——という導入があらすじに書かれている。
小さなノラ猫と、おとぎ話みたいな王子。この取り合わせが面白い。
フリーランスのリアルが下敷き
ラップトップを開くと同時に依頼主の返信を確認し、修正メールにイラつく誠。出会いの前の空気として、この細かいストレスが効いているはずだ。
“イラつきの頂点”で王子が現れる流れは、個人的にグッくる。
単編59ページの入りやすさ
2026年11月6日発売。モノクロ59ページ・PDF形式で、合間のひと息でも読み切れるボリューム。770円という価格も手を出しやすい。
いちばんの見どころは、“白馬の王子”の登場の仕方。文字通りの白馬なのか、比喩なのか——そこも含めて楽しみたい。
修正メールのリアルと王子の正体——読んだ気持ちを正直に
あらすじを見る限り、本作は“出会いの瞬間”に重心を置いた一冊に見える。カフェ、席、アイスカプチーノ、修正メール——出会いまでの日常がしっかり設定されているぶん、誠と王子の関係がどこまで進むのかは読んでみないと分からない。
購入者評価の数字は執筆時点で確認できなかった。そのぶん、あらすじの印象からの主観で書く。
良い点
- カフェ×フリーランスという身近な設定
- 59ページで気軽に読める
- “王子”登場までの引きが強い
惜しい点
- 59ページゆえ、関係の深まりはあっさりかもしれない
王子がどう現れ、誠の日常をどう変えるのか。その山場はここでは書き切らない。サンプルで空気を確かめてからでも遅くない。
“白馬の王子”にきゅんとしたい人へ——『トリップ』チェックリスト
- カフェで作業する日常に浸りたい人
- “王子様”系の相手との出会いものが好きな人
- 修正メールに心をすり減らした経験がある人
- 59ページ・770円でサクッと一冊読みたい人
公開 2026.11.06











